どうしても嫌いな人
- 作者: 益田ミリ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2010/08/01
- メディア: 単行本
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コマ割りと絵が独特な益田ミリさんの漫画とエッセイに超共感している。
カフェで働く主人公のすーちゃんは、日々「嫌いな人」に苦しめられている。
嫌いな人というのは、職場の同僚女性の向井。彼女のちょっとした言動にいちいちイライラさせられている。
この嫌いな人の描写がとってもよく分かる。自分の嫌いな人のことと凄くダブる。
どんな具合かというと、
16ページ
向井「ねー、3番のお客さん見た?」
すーちゃん「ん?」
向「コーヒー頼まずにケーキだけだよ ビンボーくさくない? ケーキもちびちび食べててさ〜」
す「向井さん そろそろ休憩入ってね」
向「あ、了解〜」
す「ごゆっくり〜」
59ページ
向井「ねーねー、2番の客なんだけどさ〜」
向「テーブルの下にいっぱいパンくずこぼしててイラッとするんだけど」
すーちゃん苦笑い
向「下品ていうか育ちが悪いっていうか」
すーちゃん「『育ち』とかって言うの良くないよ〜」
向「なに、それいい子ぶって」
向「なーんて冗談 森本さんいい人だもんね」
きっと、同調してもらいたんだろうけども、同調できない悪口言われても気分が悪くなるだけなの分かってないんだよなぁ。
陰口聞かされたスーちゃんの気持ちもよく分かる。
37ページ
(つーか そんなことより)
(人の悪口ばっかり言っているアンタがうっとうしいんだよ)
42ページ
どうして
文句ばっかり言う人がいるんだろう?
気に入らないことがあったとしても
口に出す必要がないことのほうが多いのに
どうして心の中でとめておけないんだろう
超分かる。黙っててほしい。
「パンくずこぼしていてまるで、ヘンゼルとグレーテルみたいですね。そのうち小鳥が飛んで来るんじゃないですか?」って言ってボケてやり過ごすのも最近疲れてきた。
32ページ
なにかひとつのことが嫌いなんじゃなくて
いくつかの小さいイヤな部分が
まるで
たんすの裏のホコリみたいに
少しずつ、少しずつ、たまっていき
大きなほこりになるんだ
そして
掃除機で吸い込めないくらいに、その人のことが嫌いになる
はーあ
はーあ。
ってこんな格好になりながら悶々と考えておりました。